黒猫の舌の感触

ずっと「仔猫飼いたい病」に罹患していたんですけれど、ようやくその熱もおさまって、やっぱり自分に生き物のお世話は無理だろうなあ、、、っていう自覚も芽生えて。
考えてみたら、仔猫もすぐに成猫になっちゃうし。
猫って鋭い爪も立派な牙もある小さな猛獣と言えなくもないしなあ、なんて。


猫と触れ合った経験も元々ないんですよ。
保育園に通っていたくらいの幼い時にいとこの家で飼っていた黒猫を、可愛いって感じるよりも「怖い」って思ってたくらいですから。




そう、小さな時から生き物が怖くて触れない子供でした、私って。
なのに、なんでここ数年、仔猫が飼いたいって思ってたんだろう。笑
いや、ずっと仔猫のままでいてくれるなら、今でも飼いたいっていう気持ちは持ってますけどね。




いとこの家に遊びに行ってその黒猫を可愛がったことはありません。
外でも家の中でも自由に出入りさせてる成猫で、かなり自由な暮らしをしている猫だったから、私たち子供に甘えてくることもなかった猫でした。
そんな黒猫が、いとこの家にお泊りしたある日の朝、私の顔をなぜかペロリと舐めまして、ザラッとしたその舌の感触で目を醒ましたら、目の前の黒猫の金色に輝く瞳と目がバッチリと合っちゃって。
もう恐怖でしかなかったですね。笑
慌てて布団かぶって黒猫が去るのを待ちました。


でも、この頃思うんですよ。
どうしてあの黒猫は子供たちの中で生き物が苦手な私の頬を舐めたのか?
子供4人で並んで寝てたんですよ。
なのになぜ、私の頬を舐めたのか。
早速ネットで調べてみました、猫の習性を。
そうしたら、愛情表現のひとつだと。
「構って欲しくて舐める」とか「ヘンな匂いがするから綺麗にしてあげる」とか。

うーん、私だけヘンな匂いがしていたのかしら???

でも、もう一つの可能性として考えついたことがあります。
私って汗っかきなんです。
だから、顔が汗でしょっぱくて塩分補給に舐めたんじゃないかなあ、、、。
――― いや、そんな理由は変か。
猫に愛情表現される理由がないほど、いとこの家のその黒猫とは私、ずっと距離を取っていたんですけれどね。


猫に舐められただけで恐怖を感じてた私が仔猫を飼いたいだなんて「夢なら寝て見ろ」って感じですよね。
とにかく、この子供の時の黒猫に舐められた恐怖がトラウマで、ますます生き物が怖くなり、成猫には指一本触れられなくなりました。




大人になってからの猫とのエピソード。

郵便配達だったか宅配便だったかの受け取りでドアを開けた瞬間、どこかの飼い猫か野良猫がドアの隙間からするっと家の中に入って来ちゃったんです。
そんなことあり得ます?
私は当然、猫には触れられないので慌てちゃったんですけど。
その時の配達のお兄さんに頼んで家に上がってもらい、洗濯機の後ろに逃げ込んだ猫を捕まえてもらったことがあります。
結構立派な成猫だったんですけど、生き物が怖いって思っている私の家になんで猫が入り込んできたのか。


私に飼って欲しかった――― って言うワケじゃないですよね?